ぶか~しゅか の ひとり言 (from:モスクワ)

ロシアは日本人にとっては知らないことが多い国。日本の考え方は100パーセント通じない国。でも見かたを変えれば、面白いことも多い国。ロシア人のなかで暮らす日本人の私が、見て感じたロシアをそのままに書いてみたいと思います。

今週のお題「寒さに負けない方法」(ロシア)

今週のお題「寒さに負けない方法」
新年の朝、主人は雪で身体を清める。


というか・・・雪の上でパンツ一丁で転げまわる。


初めてそれを見たときは、いわゆるロシアンジョークだと思ったが、
ロシアでは、真冬に凍った河や湖で、
わざわざ氷を割って泳ぐ人たちがいることもわかった。


ロシアの冬はマイナス何十度の世界だから、
外に出ただけで鼻の穴がシュワっと凍る。


私には到底できないことだ。


身体に良いとは思えないけれど、非常にロシア的な健康法だ。


この他に、ロシアの「寒さに負けない方法」と思われることがもう一つある。
それは、外で、歩きながらも始終食べること。


ロシアでは、道で歩きながら口をもぐもぐさせている人をよく見かける。


何を食べているかと言うと、ヒマワリの種を食べている人が多い。
片手で種をポケットからつまみだして、
口の端でカリッとかじって中の種だけを上手に食べる。
残った皮は片側の口の端で道にペッと吐き捨てる。
とても器用に皮をペッと吐くから、見ていて面白い。
女性でこんな食べ方をする人は少ないけれど、
ヒマワリの種は脂肪を多く含んでいるから、
寒さをしのぐのにはいいのかもしれない。


確かに、寒いときにお腹がすいていると身体が凍える。
だからロシアでは、歩きながらもよく食べる。
そんな素朴で飾りっ気のない人たちのいる風景が、ロシアの魅力でもあると思う。