ぶか~しゅか の ひとり言 (from:モスクワ)

ロシアは日本人にとっては知らないことが多い国。日本の考え方は100パーセント通じない国。でも見かたを変えれば、面白いことも多い国。ロシア人のなかで暮らす日本人の私が、見て感じたロシアをそのままに書いてみたいと思います。

夏も終わりに近づくと・・・

モスクワの今日の気温は24度。

夏もそろそろ終わりである。

この頃から、市場のあちらこちらでは

山積みのスイカとメロンが目に付くようになる。

中央アジアから運ばれてくるスイカとメロンは、8月末から9月半ばにかけてが食べごろだ。

100グラム150円のスイカは10キロでも1500円。

中身が赤くて白い線がなく、甘いものを選ぶのは、なかなか難しい。

こつこつ叩いたり、匂いをかいだり。

 

スイカは大きいものの方が美味しいといわれている。

メロンは私の大好物だが、ヘタが乾いているほうが熟れていて美味しいらしい。

 

私の主人は地質学を学んでいたから、

昔は中央アジアなどを馬で長いこと旅した経験を持つ。

そのとき彼が食べたメロンはクリームのようにとろけるような、甘いメロンだったという。

 

そんなメロンを食べてみたいと、

私はこの時期いろんな種類のメロンを買いあさる。

 

黄色で丸い大きなメロン。

黄緑色に緑の線の入った長いメロン。

緑色の丸いメロン。

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どれもこれもまだ十分に熟れていないうちにモスクワへ持ってこられるから、

主人が中央アジアで食べたような甘いクリームのようにとろけるメロンを

私はまだ食べたことがない。

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3つの違う種類のメロンをいっぺんに買って、

十分に熟れるまで待っていたら、

置いておいたところから黒くなって半分だめになってしまったことがある。

それでも日本では買えないような値段で食べられるメロンは、

クリームのようなとろける甘いものでなくても

お腹いっぱい食べられるだけで満足できる。

 

だが、このところの政治不安で、

ロシアでは果物が値上がりしている。

 

食べ物が値上がりすると心が不安になる。

 

ニュースでもあまり本当とは思えないことを騒ぎ立てているので、

私たちはヨーロッパニュースしか見ないようにしている。

 

窓から見える空の雲は魚のフライのようだ。

衣をつけた魚のフライはいい油で揚げると美味しいが、

このところ魚もかなり値上がりし出した。

 

ロシア一国だけではやっていけないのはあたりまえ。

 

あ~あ、なんとかならないかしら・・・。

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