ぶか~しゅか の ひとり言 (from:モスクワ)

ロシアは日本人にとっては知らないことが多い国。日本の考え方は100パーセント通じない国。でも見かたを変えれば、面白いことも多い国。ロシア人のなかで暮らす日本人の私が、見て感じたロシアをそのままに書いてみたいと思います。

雨の日に思うこと・・・

昨日は朝から雨。

 

雨の中、ロシアの男性たちは傘なしで歩いている人が多い。

 

コートにフードが付いていて、それを被って雨の中を歩いているならまだわかる。

 

皮ジャンを着て、髪を濡らしながらも平然と歩いている男性。

 

雨だからって 小走りになることもない。

背筋を伸ばし、

濡れた髪の毛を時々かきあげながら、

表情を変えずにびしょ濡れになって歩いていく。

無感情な冷たい顔で・・・

 

ニヒルってこういう人のことを言うのかもしれない。

 

 「ロシアの男性は なんで傘を差さないの?」

 と、主人に訊いてみた。

すると、

「ロシアじゃ日本のように長引くような雨は降らないし、天気予報を毎日は見ない。

傘を持って歩くなんて面倒だし、街中なら、どこでも雨宿りできるだろ。」

という答えが返ってきた。

 

ま、理由はどうであれ、

ロシアの男性が、雨に濡れながら大またでスタスタと歩くさまは、

なかなかカッコいい。

それが中年過ぎの男性であっても

雨ごときにあたふたしない感じが 私は好きだ。

 

おそらくロシアの男性たちは洋服のシミなんて、あまり気にはしないのだろう。

 

公園では、

自分の着ているジャンパーを 女性のために草の上に敷いている男性をよく見かける。

そして、

ロシアの女性はあたり前のようにそのジャンパーの上に座るのだ。

 

多分ロシアでは、

自分の着ている服のシミとか皺を気にするような男性は

正常な神経の持ち主ではないのだろう。

 

女性に対して、ロシアの男性は本当に優しい。

そしてロシアの女性は、

その優しさをフルに使って人生を楽しんでいる。

だけど、

私はいまだに主人のジャンパーの上に座ることはできずにいる。

 

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