ぶか~しゅか の ひとり言 (from:モスクワ)

ロシアは日本人にとっては知らないことが多い国。日本の考え方は100パーセント通じない国。でも見かたを変えれば、面白いことも多い国。ロシア人のなかで暮らす日本人の私が、見て感じたロシアをそのままに書いてみたいと思います。

ロシアの人々の休日の過ごし方

今日から5月の連休が始まる。

 

祝日を楽しむ人々の写真を撮りたくて、

主人と2人で自転車で、全ロシア展示会センターへ出かけた。

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全ロシア展示会センターは広大な敷地の中にある。

その敷地の中には遊園地や公園もあり、

様々な催し物をやっている。

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春の催し物といえば、

いろいろな花の展示会。

絨毯の模様のように色とりどりの花々が植え込まれた庭に、

やはり花々でできた動物や鳥の形をした人形が庭の真ん中に立っている。

 

ロシアの人々にとって、美しいものは抱きしめるもの。

花は匂いをかぐもの。

ちぎって胸や髪に飾るもの。

 

そうやって、皆で写真を撮っている。

 

展示センターの裏から広がる植物公園には日本庭園があるのだが、

日本庭園の石庭は、子供達の砂遊びの場になっているし、

石庭の石には、大人たちが座っている。

 

自然に対する見方、感じ方が日本人とはまったく違う。

 

川や噴水があれば、水着がなくても下着になって飛び込むし、

 

ちょっと開けた野原では、バーベキューを始める。

 

バーベキューはシャシリクといって、

木の枝を焼いて炭にしてから石で囲う、

持ってきた肉や野菜をくしに刺して上手いこと焼き上げる。

あとはウォッカで乾杯だ。

 

こういうことをどこでやってもいいのかというと、そうではない。

見つかれば罰金を取られるらしい。

 

「でも罰金なんて誰も払わないよ。」

と主人がボソッと言った。

 

罰金は、払わなければ裁判になる。

でも裁判は、本人が出頭しなければ延々と長引くだけだから、警察も裁判にはしないらしい。

 

「大っぴらにやらなければいいんだよ。」

と、主人は言うが・・・

 

皆、かなり大っぴらにやっていると思う。

 

白い煙が公園の隅のあちこちで上がっているし、

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酔っ払って踊ったり歌ったり、大声でわめいているもの・・・。

 

強い日差しの下の草の上では、

超ビキニ姿の女性が1人、寝転がって本を読んでいた。

 

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私は、

こういう 何も考えず 自由に楽しめる人たちを羨ましくも思うのだが、

ロシアの美しい自然が、こういうかたちで荒らされていくのは、とても悲しい。

 

追伸: 今日からモスクワ郊外へ行きます。しばらくブログを書くことも

          見ることもできませんが、このブログを覗いてくださった方々、ありがとうございます。