ぶか~しゅか の ひとり言 (from:モスクワ)

ロシアは日本人にとっては知らないことが多い国。日本の考え方は100パーセント通じない国。でも見かたを変えれば、面白いことも多い国。ロシア人のなかで暮らす日本人の私が、見て感じたロシアをそのままに書いてみたいと思います。

しばらくブログを書けなくなります。

モスクワ郊外に住む主人の叔母さん92歳の具合があまりよくないので、 インターネットのないモスクワ郊外に住むことになりました。 一週間に1度しかモスクワへ戻れないので、 ブログを書くことができません。 いつも読んでくださっている方々のブログも読むこ…

バス停の近くで・・・

主人と友達の展覧会へ行くのに待ち合わせしたときのこと。 通りのバス停の近くで主人が来るのを待っていた。 向こうから学生らしいの女の子が駆け寄ってきて、 「ここで乗り合いタクシーを待ってるんですか?」 と訊いてきた。 乗り合いタクシーは、大体がバ…

夏も終わりに近づくと・・・

モスクワの今日の気温は24度。 夏もそろそろ終わりである。 この頃から、市場のあちらこちらでは 山積みのスイカとメロンが目に付くようになる。 中央アジアから運ばれてくるスイカとメロンは、8月末から9月半ばにかけてが食べごろだ。 100グラム15…

ロシアは不可思議な国、だから・・・

インターネットを見ていると、 「恐ろしい」という言葉にかけて、 「おそロシア」という言葉をよく見かけます。 多分、「おそろしい」の「ろしい」は ロシア語で言う「ロシーイ」つまりロシアを意味する言葉に似ていることからだと思います。 ロシアでは、ロシア国…

ロシアで籍を入れるのに1年近くかかったこと・・・その6

いよいよ2月2日の結婚登録の日。 私は前日に自分で髪を短く切った。 結婚登録を意識しすぎたせいか、後ろのほうが跳ね上がってしまっていたが、 ま、これもひとつのファッションと思ってその跳ね上がった髪に合うような服装を選んだ。 朝は早く起きなくてす…

暑いので・・・

今日のモスクワは33度です。 うちはエアコンがないので、この暑さに耐えるのがきつくなってきました。 窓を開けて寝ている夜中に 外で道路工事が進んでいて、 多分身体に非常によくない化学薬品をつかって道路工事しているようです。 なぜなら、夜中に嫌な…

ロシアで籍を入れるのに1年近くかかったこと・・・その5

ロシアの短い夏を満喫し、日本へまた戻った私はパスポートを新しく更新し、 お金のかかる国際結婚のために仕事に励み、 再びモスクワへ戻ったのはすでに冬、12月も末になっていた。 日本の両親はロシアでの結婚登録の複雑さを話すとあきれ返り言葉もなかっ…

ロシアで籍を入れるのに1年近くかかったこと・・・その4

私たちが結婚届けを出そうと決心してからすでに5ヶ月がたった。 最初に行った結婚登録所の移転から数えて、役所へはすでに4度も足を運んでいた。 最後に残ったのはパスポートの翻訳だけ。 あと一歩だ。 そう自分に言い聞かせて、 登録が受け入れられなかっ…

ロシアで籍を入れるのに1年近くかかったこと・・・その3

日本へ戻った私は、役所で必要な書類を集めた。 私についての証明書(戸籍謄本、住民票)を役所で取り、 彼からもらった招待状(ロシアのビザを得るためにはかかせないもの)を持って 狸穴(まみあな)の(在日)ロシア大使館へ行った。 ロシア大使館の周り…

ロシアで籍を入れるのに1年近くかかったこと・・・その2

ロシアでは、結婚する年齢が非常に早く、またすぐに離婚する人たちも非常に多い。 それは結婚届を出す扉と、離婚届を出す扉の前の長蛇の列を見ればわかる。 結婚届を出す部屋と、離婚届を出す部屋は、役所の建物の左右にわかれて存在する。 それはロシアの役…

ロシアで籍を入れるのに1年近くかかったこと・・・その1

私たちが結婚登録所(ザックス)へ最初に行ったのはもう十何年以上前の 確か3月の初めだった。 ロシアでは、 外国人と結婚する場合の結婚登録所No.XXという指定された登録所へ行って手続きをし、 結婚届の書類をもらい、 さらに公印確認・アポスティーユ(…

あぁロシア・・・

ロシアでは、どういうときでもどういう場所でも自分のことは自分で守らなければならない。 私が思うに、ロシアは あまりに広すぎて、歴史の変化が極端すぎて、 いまだに人には優しくできない国なのだ。 たとえば道路工事で歩道を歩けないことがある。 そんな…

7月17日のニュース

7月17日のマレーシア航空機の大惨事をロシアのニュースで知った。 あまりにも悲惨な画像で、瞬きもできないくらいショックだった。 ロシアに居る私は、クリミア問題でも、今回の大惨事でも、 戦争が起きていることを身近に感じて、 ブログを以前のようには書…

買い物で・・・

一人で買い物に出ても、ロシアでは、かならず誰かしらと会話をすることになる。 たとえば私がきゅうりを選んでいたら、 知らないおばさんが隣に来て、やっぱりきゅうりを選び出した。 そしてこちらを見るでもなく話しかけた。 おばさん: 「いいのがないのか…

ロシアのお菓子、クリュークヴァ

ロシアのお菓子は素朴なところがよい。 たとえばこのお菓子、ツルコケモモを粉砂糖で包んだだけのもの。 値段は日本円で150円ぐらい。 甘い粉砂糖をカリッと歯で割ると、中から酸っぱいコケモモの汁が飛び出す。 口の中で酸っぱいコケモモの汁と粉砂糖の甘さ…

ロシアの歌謡グループ ”レサパバール”

ロシアの大衆歌謡をロシア語でルースキーシャンソンという。 ルースキーシャンソンは遠距離バスの運転手さんや、汽車の中で人々がよく聴いている。 これを聴いているとちょっと疲れるけど、 「ロシアに居るんだな~」 という気持ちになる。 先日、偶然に面白…

ロシアの夏の冷たいスープ

夏のロシアはやはり暑い。 ロシアでは、昼はスープのついた食事を必ず取る。 だから夏には冷たいスープがメニューに加わる。 夏の冷たいスープは、よく知られたところで2種類ある。 スビョークラ(ビーツ)で作るスベコーリニック。 クワス(ライ麦と麦芽を…

素敵な言葉

大型スーパーへ行くための無料バスの停留所で人々がバスを待っていた。 その中に労働者風の中年のカップルが1組、少し疲れたような顔で立っていた。 男性も女性もロシアでは珍しく、とても地味な服装だった。 そのカップルの近くには、やはり無料バスを待っ…

地下鉄での思い出

モスクワの地下鉄の車両は、 日本のそれと比べると、 ごつくて、鉄でできた戦車のようなイメージを受ける。 天井の高いホームにゴーッという音を響かせて入ってくる地下鉄の車両は、 灰色の分厚い鉄のワゴンだ。 その扉がガタンッと開いて、 ババーンッと勢…

神様がくれたもの

昨日は地下道でおじさん2人が売っていた 1キロ100ルーブル(299円)の ビーシュニャ(さくらんぼ)を1キロ買って、 家で3キロのさくらんぼを食べた。 買ったのは1キロなのに、何故3キロのさくらんぼを食べたかというと、 1キロのさくらんぼを買って黒い袋に入…

ロシアであった いろいろな事

空港でよく見かける光景がある。 荷物をチェックする列に日本人が並んでいる。 日本人は前の人と少し距離をもって並ぶ。 その日本人がちょっとよそ見をしている隙に、前の人との間にロシア人が割り込む。 日本人は驚いて、そのロシア人の顔を見る。 が、 ロ…

仲間たち

昔からの友達エフゲニー(ジェーニャ)・スタセンコは、 画家であり、絵の教師としてずいぶん沢山の教え子を世に出した。 現在モスクワやパリで活躍している彼の弟子も多い。 今日はジェーニャのアトリエのある建物が壊されて新しくなるというので、 そのア…

空回り

モスクワ郊外の町へ車で買い物に行ったときのことだ。 車を駐車するところがなくて探し回っていたとき、 あるスーパーの駐車場へ寄ったらやっぱり場所がない。 困って周りを見回していたら、 おじさんが近づいてきて、 「これから駐車場を離れるからあそこに…

ロシアのお墓

モスクワも暑い夏が続いている。 でも日本の蒸し暑い夏と比べると、 気温が30度あっても日陰に入れば暑さはしのげるので助かる。 週末は久しぶりに親戚一同が集まったので、 モスクワ郊外にある墓地へ皆でお参りに行くことになった。 今回は自分達の車がある…

モスクワの夏・・・あつい・・・

モスクワの夏は暑い・・・ だって家にはエアコンがないもの・・・ 現在30度。 エアコンがある家はある程度お金がある家だ。 電気は前からメーターがついていたけど、 初めて水道にメーターをつけたときは、 このマンション中にとどろいていた水音が急に止…

モスクワ郊外にて

まだ私たちに車がなかった頃、 私と主人はモスクワ郊外の家まで電車に乗って行った。 あの頃の郊外へ行く電車は、クッションの付いていないベンチのような 硬い木でできた向かい合わせの座席で、 秋から冬の季節には、 車両にいたるところから隙間風が入るの…

ロシアの人々の挨拶のしかた

ロシアで見ていて楽しい光景がある。 それはロシアの人々の挨拶の仕方だ。 ロシア人の男同士だと お互いにがっちりと握手をする。 それは子供同士だって同じだ。 父親と息子でさえも会うと必ず握手をする。 タバーリッシ 「同志」 みたいな感じで握手をする…

戦勝記念日に思ったこと

5月9日は戦勝記念日だった。 この日は、テレビで朝から赤の広場で行なわれる軍事パレードを放送する。 この軍事パレードの最初の儀式、国防相が軍の各部隊にお祝いの挨拶をし、 それに答えて各部隊が戦勝記念日の「万歳!」、ロシア語で「ウラー」を叫ぶ。 …

自分を解放するということ・・・

モスクワへ戻ってから、主人に言われたことがある。 「家事に時間を費やすより、自分のやりたいことをするべきだ。」 だから、毎日していた掃除をやめた。 「掃除なんて一週間に1度やればいい。」 と、主人は言った。 「君はあまりにも神経質すぎる。もっと…

ロシアのお菓子

5月1日からの連休で、頭が少しボケているようだ。 今日は朝から雪まじりの強い雨が降った。 けれど15分後にその雨はピタッとやんで、青空が見え始めた。 気温は8度。 集中暖房はとっくに止まっているから、 家の中が・・・寒い。 こういうときは暖かいお茶を…